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白熱教室:畏敬から考える人類の未来

こんにちは、GOALOOKスタッフで白熱教室の運営担当の庄司です。


本日は京都大学で認知心理学を専攻し、来年から東大のポスドクに就任予定の高野さんにお越し頂き、畏敬という心の働きについて、そこから派生して人類の未来について、の講義をして頂きました。(講義の概要はこちら:https://www.goalook.net/post/__awe






前半は大自然や神など人智を超えたものを目の前にした時に感じる”畏敬の念”と言われる感情に関する実験結果や、その結果から結論できる心理学的な効果、意味合いを説明をして頂きました。



例えば、畏敬を感じる条件とそうでない条件で、目の前の人が落としたペンを何本拾うかを比較する実験をしたところ、畏敬を感じる条件の方が人は多くペンを拾うそうです。この結果から畏敬の念を感じ自分がちっぽけで弱い存在であることを認識することで、”助け合いの心”が喚起されるのだと解釈されているとのこと。



少し難しい概念である”畏敬の念”の話でしたが、とんでもなく明快で、高校生にもわかりやすい語り口で説明して頂いたのが印象的でした。


ちなみに余談ですが、これって実はすごいことなんです。

どうしてかって言うと研究者は基本的に同じ専門分野のコミュニティの中で議論する機会が多いので、専門外の人に伝えることに関しては慣れていないことが多く、いわんや高校生おや、なわけです。


たまに高野さんのように研究者としても一流でありながら、コミュニケーション力や教育力も高い、みたいなハイスペック研究者が存在しますが人材としては非常に希少です。なぜならアカデミックの世界で生き残るのに重要なファクターは研究力であって教育力ではないので、教育力はあっても研究力がない院生は評価されず淘汰されてしまうことが多いからです(ちなみに私もそのタイプの院生です)。


なのでこの白熱教室では、教育力の高い院生が活躍できる場所を作ることで、少しでも経済的、モチベーション的に応援できたらなという想いも載せて運営しております。


そして後半は最近注目されている"とある概念"をテーマにこれからの社会のあり方を考える、という対話形式の授業が展開されました。が、内容は秘密です。



授業後は、同じ心理学に興味を持ち京大を目指している塾生と講師での交流の様子もありました。


今回の授業を通して私はシンプルに研究者ってかっこいいな、と感じました(馬鹿みたいな感想ですが)。優秀な研究者との交流の中で生まれる憧れに近い感情が、生徒の日々の受験勉強に対するモチベーションになり、さらには将来のアカデミックを背負う人材になってくれればいいなと願うばかりです。




また参加した塾とは関係ない外部の大学生と高校生との相互交流の様子もありました。トピックも授業と全然関係ない政治の話でしたが、ここでも白熱した議論が盛り上がっていました。


このように白熱教室は塾生に限らず誰でも参加できる学びの場として開いています。ご興味あられる方は当塾HPの”ラインで相談”からご連絡ください。


それではまた。

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